みなさん、こんにちは!
ちんあなご先輩(@tomokiamino)です!
先日、あの名作「それでもボクはやってない」を見たんですが、冤罪って本当に許せないですよね。
あの映画を見てからいろんな冤罪にまつわる話を調べたりしてたんですが、冤罪で死刑になった例もあるそうですね。
なんとも残酷な現実ですね。
そんなことを考えていた時に不意に頭の中に、小さな記憶が戻ってきました。
「あれ??そういえば、俺も冤罪の被害受けたことあるよな......」
嫌な思い出だったので、ずっと記憶の片隅に追いやっていたのでしょう。
なんせ、その出来事が起きたのは小6の頃でしたから。
では、どうして俺は冤罪を被ってしまったのか?
何がきっかけだったのか?
そして何より、本当に冤罪だったのか?
共に振り返っていきましょう。
小6の頃の俺
小6の頃の俺を一言で表すなら、『地味』だ。
クラスでは目立つ方じゃなかったし、スポーツも剣道を習っていたがサッカー部のような華やかさなんてない。
強いていえば、身長が高かったのでそういう意味では目立っていたのかもしれない。
休み時間は、いつも一緒にいた友達と自作の遊戯王カードを作って対戦したり、ポケモンの話をしたりとかなりのインドア系小学生だった。
もちろん、外で遊ぶこともあったが室内で遊ぶ方が好きだった。
勉強の方は不自由することはほとんどなかった。
学習塾に小5から通っていたし、親から勉強をやれとうるさく言われたことはほとんどなかったので、のびのびと勉強ができたおかげだと思う。
得意科目は算数だった。
ここまで話せば、どんな子供だったかは大体理解できただろう。
とりあえず大人しい子供だったということだ。
事件発生
それは、ある日の出来事だった。
その日の授業が全て終わり、終礼をするためにカバンに教科書などの荷物を詰めていた時のことだ。
突然、一人の女子が叫んだ。
「なにこれ!!ちょっと先生呼んで!!!」
クラス中の視線が彼女に向けられた。
もちろん俺もびっくりして振り返った。
しばらくしてから先生がやってきて、叫んだ女子(Aとする)と何やら話をしている。
そして、なぜか女子Aの隣には別の女子(Bとする)もいた。
先生の表情が次第に深刻なものへと変わっていく。
ここからが俺の地獄の始まりだった。
「〇〇!ちょっと来い!」
突然、俺の名前が呼ばれたのだ。
冤罪の始まり
戸惑いを隠せないまま、先生の元に歩いていく俺。
ここで初めて俺が呼ばれた理由が判明した。
何やら女子Aのランドセルに爪痕による傷が付いていたらしく、それを発見した際に叫んだということなのだ。
そして、その傷をつけたのが俺だというのだ。
どうしてそんなことが言えるのか聞いてみたところ、
女子B「とぼけないで!私のめでしっかり見たんだから!!」
俺「????????」
全く身に覚えのない罪を着せられたのだ。
しかも、俺が傷をつける一部始終を見ていたというのだ。
これには猛反論した。
自分はずっと椅子に座っていたし、ランドセルに触れてもいない。
そんな俺がどうして傷をつけられるというのか??
当時はこの状況を何というのか分からなかったが、立派な『冤罪』である。
しかし、それだけ否定しても信じてもらえそうになかった。
なぜなら『女子Bという証人』が存在するのだから。
この後、一度クラス全員を席に着かせて学級会が開かれた。
そこでさらに俺は屈辱を受けることになるのだ。
いい加減、罪を認めないか?
学級会で議題になったのは、もちろんランドセル事件についてだ。(←今名付けた)
容疑者として、俺は名前をあげられることとなった。
先生「さっき、女子Aのランドセルに傷がつけられていることが発覚した。これは深刻な学級問題だ。今日はこの問題を解決するまで帰れないからな」
男子A「えーーー。俺この後、習い事あるんだけど。犯人早く出てこいよ」
女子C「女子のランドセルに傷つけるなんて、さいてーーー!」
男子B「てか、〇〇(俺)!お前やってたところ見られてんだろ?早く罪認めて謝れよ」
男子C「ほんとそれな!早く認めてくれないと帰れないじゃん!!」
こんな感じで学級会が始まった。この時、必死に涙を堪えていたことを鮮明に覚えている。
女子D「実は、私も見たんだよね......。〇〇がランドセルに触れているところ」
男子A「じゃあもう決まりじゃん!言い逃れできないでしょ」
どうなっているんだ?
俺は全く身に覚えもないし、絶対にやっていない。
俺がこの事件の犯人であると早く決めつけて、家に帰りたいという他の人間の思いが膨れ上がっていくばかりだった。
友人A「みんな、他人事だと思って適当に〇〇(俺)を追い詰めるようなことやめろよ」
友人B「大体、〇〇がやってるのを見たって言ってる女子2人ともAといつも一緒におるやん。Aに言われて、〇〇(俺)を陥れようとしてるんちゃうん?」
女子B「そんなわけないでしょ!」
女子D「勝手なこと言わないでほしい......」
友人が必死にカバーしてくれようとするが、一向に真相にたどり着けそうにないことを悟った先生が口を開いた。
先生「みんな、目を閉じろ。今から先生が、ランドセルに傷をつけた人は手を上げろと言う。先生だけに教えてほしいんだ。きっと、悪いようにはしない。」
先生に言われた通り、クラス全員顔を伏せて誰が手をあげたか分からない状態になった。
先生「おい、Z!ちゃんと顔を伏せろ!」
男子Z「はいはーい(笑)」
Zはお調子者のちょっと変わったやつだ。
先生「いいか?今回Aのランドセルに傷をつけたのは誰だ?正直に手を上げろ」
そういって10秒くらいの沈黙が流れた。
おそらく誰も手をあげる人はいなかったのだろう。
当然の結果だ。ここまで話が大きくなってしまったのだ、ちょっとしたいたずらでやったはずが俺と言う犯人にされたものまで出てきてしまった。
先生「もう一度だけ言うぞ。今回の件は深刻な問題だ。先生は犯人探しをして、みんなの前に晒しあげたいわけじゃないんだ。〇〇が身に覚えのないと言っている以上、真実が知りたい。絶対に誰が犯人だったか公表するつもりも怒るつもりもない。〇〇を救うつもりで先生を信じてくれ!」
先生「ランドセルを傷つけたやつは手を上げてくれ」
今度は、30秒ほどの長い沈黙が続いた。
先生「わかった、今日はみんな帰っていいぞ。学級会は終わりだ」
先生「それと......A。〇〇(俺)は犯人じゃないぞ。」
そう言い残し、職員室へと帰っていった。
しばらく状況が飲み込めなかったが、俺の潔白が証明されたことはわかった。
当然だ、俺はやっていないのだから......。
最後に
いかがだったでしょうか?
真犯人もわからないまま、やや後味の悪い終わり方になってしまいました。
ですがこれが当時の出来事のありのままで、この話は事件の次の日から全くされなくなりました。
女子A,B,Dもまるで俺を避けるように、関わることをやめました。
これで良かったのかはわかりませんが、冤罪が晴れただけで良かったと思います。
もうあんな思いはしたくありませんね。(笑)
最後に......本当に俺はやっていませんからね!!
それでは!!