
大学に入って初めてレポート課題を出されたとき、「何をどう書けばいいの?」って頭が真っ白になりますよね。

私も最初のレポートは提出直前まで構成すら決まらなくて、本当に焦りました(笑)
高校までの「感想文」とは全然違うのが大学レポートの難しいところ。
でも安心してください。 書き方のルールさえ覚えてしまえば、どんなテーマでも応用できます。
この記事では、大学レポートの書き方を例文つきで、ゼロからわかりやすく説明していきます。
初めてレポートに挑戦する人も、「毎回なんとなく書いているけど自信がない」という人も、ぜひ最後まで読んでみてください。
タップできるもくじ
そもそもレポートって何?感想文との違いを理解しよう

大学のレポートとは、あるテーマについて自分なりの主張を根拠とともに論理的に述べた文書のことです。
感想文は「思ったこと・感じたこと」を自由に書けばOKですが、レポートは違います。

「面白かった」「感動した」だけじゃ、大学のレポートとしては成立しないんです。
レポートに必要なのは、「主張」と「根拠」と「論理のつながり」の3点セット。
この3つを意識するだけで、レポートのクオリティはぐっと上がります。
また、大学レポートには大きく分けて以下のような種類があります。
① 調査・要約型レポート 指定された文献や資料を読んで、内容を自分の言葉でまとめるタイプ。 1年生の前期に多い、入門的なレポートです。
② 論述型レポート あるテーマに対して自分の主張を展開し、根拠を示しながら論証するタイプ。 大学レポートの王道であり、最もよく求められる形式です。
③ 実験・調査報告型レポート 実験や調査の結果を整理し、考察を加えて報告するタイプ。 理系学部や社会科学系の授業でよく出題されます。

どのタイプか確認してから書き始めるのが大事!課題の指示を必ずもう一度読み直してみて。
自分が書くレポートがどのタイプに当たるのかを最初に確認しておくと、方向性がぶれずに書き進められます。
大学レポートの基本構成【序論・本論・結論】

大学レポートには、どんなテーマであっても共通して使える「黄金の構成」があります。
それが「序論・本論・結論」の三部構成です。
序論(イントロダクション)
序論は、レポート全体の「入り口」です。 ここでは以下の2点を書きましょう。
- このレポートで何を論じるか(テーマと問いの提示)
- どんな順番で話を進めるか(構成の予告)

序論は「これから何を話すか」を宣言する場所。短くていいんです、200〜300字が目安!
序論が明確だと、読んでいる教授に「このレポートはちゃんと論点を把握できている」という印象を与えられます。
逆に序論がぼんやりしていると、本論がどれだけ良くても評価が下がりやすいので注意が必要です。
例文: 「本レポートでは、SNSが現代の若者のコミュニケーション能力に与える影響について考察する。 まず先行研究を概観し、次に具体的なデータをもとに分析を行い、最後に今後の課題を述べる。 なお本レポートにおける『若者』とは、15歳から29歳の年齢層を指すものとする。」
本論(メインパート)
本論は、レポートの核心部分です。
ここで「主張」と「根拠」を丁寧に展開していきます。

本論が薄いと「で、結局何が言いたいの?」ってなる。具体的なデータや引用を必ず入れよう!
本論を書くときに意識したいポイントは次の3つです。
① 段落ごとに主張を明確にする 一段落に詰め込みすぎず、「この段落では何を伝えたいか」を冒頭の一文で示す癖をつけましょう。 「トピックセンテンス」と呼ばれるこの技法は、読みやすい文章の基本です。
② 信頼できる根拠を示す 「なんとなくそう思う」では論文になりません。 論文・書籍・政府機関の統計データなど、信頼性の高い情報源を使って主張を裏付けましょう。
③ 自分の考察を必ず加える 引用したデータや文献に対して、「このデータからどんなことが言えるのか」を自分の言葉で展開することが重要です。 引用の羅列だけでは「コピペレポート」と変わりません。

主張→根拠→考察の流れを1セットとして、これを繰り返すのが本論の基本パターンです!
本論は全体の文字数の約60〜70%を占めます。
レポートが2000字なら1200〜1400字、5000字なら3000〜3500字が本論の目安です。
結論(まとめ)
結論では、本論で述べた内容を整理して「このレポートで言いたかったこと」を改めてまとめます。

結論で新しい話題を出すのはNG!あくまで「まとめと振り返り」の場所です。
結論に書く内容は主に以下の2つです。
① 本論の要約 「本レポートでは〜を明らかにした」という形で、論じてきた内容を簡潔にまとめます。
② 今後の課題や展望 「今後は〜という点についてさらなる検証が必要である」といった形で、研究や考察の限界と展望を述べます。 これがあるだけで、レポートとしての完成度がぐっと高まります。
例文: 「以上の考察から、SNSの過度な使用はリアルなコミュニケーション能力の低下と相関する可能性が示唆された。 ただし本レポートは既存の研究を参照したものであり、独自の調査は行っていないため、結論の一般化には限界がある。 今後は縦断的な調査によるさらなる実証的検証が求められる。」
大学レポートの書き方の例【実際の流れをステップで追ってみよう】

ここでは「環境問題と私たちの生活」というテーマを例に、実際の執筆の流れをステップごとに見ていきましょう。
ステップ① テーマと「問い」を決める
レポートを書く前に、まず「自分はこのレポートで何を問い、何を主張したいのか」を一文で書いてみましょう。

「テーマ」と「問い」は別物!テーマは大枠で、問いは「このレポートで答えを出すこと」です。
たとえばテーマが「環境問題」でも、「問い」が定まっていないと何でも書けてしまって逆に書けなくなります。
- テーマ:環境問題と私たちの生活
- 問い:プラスチックごみ問題を解決するためには、企業規制と消費者行動のどちらがより有効か?
- 主張:企業規制だけでなく消費者行動の変容が不可欠であり、両者の連携が鍵となる。
この「問いと主張のセット」がレポートの骨格です。
これが決まれば、書くべき内容が自然と絞られてきます。
ステップ② アウトライン(構成メモ)を作る
いきなり本文を書き始めると、途中で詰まります。
先に「何をどの順番で書くか」をメモしておきましょう。

Wordやメモ帳に箇条書きで構成を書くだけでOK。これをやるかやらないかで全然違います!
- 序論(約300字):プラスチック問題の現状と本レポートの目的
- 本論①(約400字):世界のプラスチック汚染の実態と統計データ
- 本論②(約400字):企業規制の事例とその限界
- 本論③(約400字):消費者行動の変容に関する研究と事例
- 結論(約300字):両者の連携の必要性と今後の展望
- 参考文献
アウトラインを作っておくと、書いている途中で「何を書いていたんだっけ?」と迷子になることがなくなります。
また、文字数の配分も事前に決めておくと、どこかだけ長くなりすぎるという失敗を防げます。
ステップ③ 情報・文献を集める
アウトラインが決まったら、各パートに必要な情報を集めます。

情報収集の段階でケチると、本論が「ふわっとした印象論」になってしまいます。ここは丁寧に!
参照すべき情報源の優先順位は以下の通りです。
- 学術論文(CiNii・J-STAGE・Google Scholar)
- 政府機関・国際機関の統計・白書(環境省・内閣府・UNEPなど)
- 大学の図書館が提供するデータベース
- 専門書・教科書
- 新聞社・公共放送の報道記事
- 一般のニュースサイト・ウェブ記事
- Wikipedia(参考文献には記載しない)
- 個人ブログ・SNS投稿

WikipediaはNG、と覚えておくだけでレポートの信頼性がぐっと上がります!
情報を集めるときは、後から参考文献リストを作りやすいように、著者名・タイトル・発行年・URL(ウェブの場合)をメモしておく習慣をつけておくと後がとても楽です。
ステップ④ 本文を書く
アウトラインと情報が揃ったら、いよいよ本文の執筆です。

「うまく書こう」と思わなくていい!まず書ききることが大事。文章は後で直せます。
書くときの基本的な流れとして、「主張→根拠→考察」の3ステップを意識してみてください。
このように、一段落ごとに「主張→根拠→考察」の流れを意識すると、論理的でわかりやすい文章が書けます。
ステップ⑤ 引用と参考文献を整える
他の人の文章やデータを使うときは、必ず出典を明記します。
これを怠ると「剽窃(ひょうせつ)」とみなされ、最悪の場合レポートが無効になることも。

参考文献は書き忘れがちだけど、評価に直結します。絶対に後回しにしないで!
直接引用(原文をそのまま使う場合) 「」でくくり、出典を明記します。 長い引用(3行以上)は段落を変えてインデントするのが一般的です。
例:山田(2020)は「SNSの利用時間が長いほど、対面コミュニケーションへの苦手意識が高まる傾向がある」と指摘している。
間接引用(内容を要約・言い換えて使う場合) 「」は不要ですが、出典は必ず記載します。
例:山田(2020)によれば、SNS利用時間と対面コミュニケーションへの苦手意識には正の相関関係が見られる。
参考文献リストの書き方例(日本語論文): 著者名(発行年)「論文タイトル」『雑誌名』巻号,ページ数.
例:山田太郎(2020)「SNS利用と対人関係の変化」『社会心理学研究』35(2),45-60.
参考文献リストの書き方例(ウェブサイト): 著者名(更新年)「ページタイトル」サイト名,URL(最終閲覧日:〇〇年〇〇月〇〇日).

参考文献のフォーマットは学部・授業によって異なることも。シラバスや課題の指示を必ず確認してください!
ステップ⑥ 見直し・推敲をする
書き終わったら必ず見直しをしましょう。
提出直前に読み返すだけで、評価が大きく変わることがあります。

書き終えた直後より、少し時間を置いてから読み返すと、ミスに気づきやすくなります!
- 序論で示した「問い」に対する「答え」が結論に書かれているか
- 主張の根拠として使ったデータや引用は信頼できる情報源からのものか
- 参考文献リストに漏れはないか
- 誤字・脱字・てにをはのミスはないか
- 指定された文字数・書式を守っているか
- 「である調」か「ですます調」かを統一しているか
特に「である調」と「ですます調」の混在は、意外と多いミスです。
大学レポートでは基本的に「である調」を使いますが、授業の指示に従うのが最優先です。
大学レポートでよくあるNG例と対処法

NG① 「私はこう思います」だけで終わる
感想にとどまらず、必ず根拠を添えましょう。

「思います」の後に「なぜなら〜だからです」を付け加えるだけで、ぐっとレポートらしくなる!
「SNSは人間関係に悪影響を与えると私は思います」という文章は感想文です。
「山田(2020)の調査では、SNS利用時間が長い群ほど孤独感スコアが高い傾向が示されており、SNSが人間関係に否定的な影響を与える可能性が示唆される」という形にするだけで、レポートとしての説得力が飛躍的に上がります。
NG② Wikipediaを参考文献にする
Wikipediaは誰でも編集できるため、学術的な根拠としては不十分です。

Wikipediaは「調べる入り口」としては便利。でも参考文献には絶対に使わないこと!
Wikipediaに書かれている情報を調べるきっかけとして使うのは問題ありませんが、参考文献リストに記載するのはNGです。
Wikipediaの記事の下に記載されている参照文献をたどって、一次情報・学術文献にアクセスする使い方をしましょう。
NG③ 文字数ギリギリを狙って水増しする
同じことを繰り返したり、無意味な言い換えで文字数を稼ぐのは逆効果です。 教授には一目でわかります。

水増しより、根拠を一つ追加する方がずっと評価が上がります。信じて!
文字数が足りないと感じたら、以下を試してみてください。
- 本論に事例や統計データを追加する
- 反論を想定して「一方で〜という見方もある」という段落を加える
- 今後の課題や研究の限界について詳しく書く
これらはいずれもレポートの質を高めながら文字数を増やせる方法です。
NG④ 一文が長すぎる
一文が長くなればなるほど、論理が曖昧になり、読みにくくなります。

「読点(、)が3つ以上続いたら文を分ける」これを意識するだけで読みやすさが段違いになります!
目安として、一文は60〜80字以内に収めると読みやすいレポートになります。
「〜であり、〜であることから、〜と考えられ、〜である」のような複雑に絡み合った文は、思い切って2〜3文に分けましょう。
NG⑤ 序論と結論がかみ合っていない
序論で「Aについて論じる」と言ったのに、結論で「Bの重要性が示された」と書いてしまうケースがあります。

序論と結論はセットで確認!書き終えたら必ず「問いと答えが対応しているか」をチェックして。
書き終えたら序論と結論だけを読み比べて、論点がずれていないか確認する習慣をつけましょう。
序論で立てた「問い」に対して、結論が明確な「答え」を出せているのが理想的なレポートです。
大学レポートの書き方に役立つ便利ツール・リソース

文献収集に使えるツール
CiNii Research(国立情報学研究所) 日本語の学術論文を無料で検索できるデータベースです。 大学の図書館と連携しているため、全文が読める論文も多くあります。
J-STAGE(科学技術振興機構) 日本の科学技術・医学系の論文が充実しています。 多くの論文が無料で全文閲覧可能です。
Google Scholar 英語論文も含めて幅広く検索できます。 被引用数が表示されるので、影響力の大きい重要な論文を見つけやすいのが特徴です。

大学の図書館が提供するデータベースも忘れずに!在学中は有料論文も無料で読めることが多いです。
執筆・管理に使えるツール
Zotero(無料) 文献管理ツール。参照した論文や書籍の情報を保存しておき、参考文献リストを自動生成してくれます。 複数のフォーマット(APA・MLA・シカゴスタイルなど)に対応しています。
Notion / Google ドキュメント アウトライン作成や下書きの管理に便利です。 どのデバイスからでもアクセスできるので、移動中にアイデアをメモするのにも使えます。
文賢 / 日本語文章校正ツール 誤字・脱字・文体の揺れをチェックしてくれます。 提出前の最終チェックに活用しましょう。

Zoteroは最初の設定が少し面倒だけど、覚えると参考文献作りが劇的に楽になります!
大学の種類・学部別に意識したいレポートの違い

文系レポートの特徴
文系レポートでは、先行研究や文献の読み込みと、そこから自分の解釈・考察を展開する力が問われます。

文系レポートは「誰かの主張を正確に読み取り、自分の言葉で再構築できるか」が評価のカギです。
哲学・法学・文学・歴史学など、分野によって引用ルールが異なることもあるため、各授業の指示に注意しましょう。
理系レポートの特徴
理系レポート(特に実験レポート)では、「目的・方法・結果・考察」という構成が基本です。

理系レポートは「結果を正確に記述すること」と「考察でその意味を解釈すること」の区別が大事!
結果と考察を混同してしまうのが多いミスです。
「結果」はデータの事実、「考察」はそのデータから何が言えるかの解釈、と分けて書きましょう。
社会科学系レポートの特徴
経済学・社会学・心理学などの社会科学系レポートでは、統計データや調査結果の正確な読み取りと引用が求められます。

「相関関係」と「因果関係」の違いを意識して書けると、社会科学系レポートの質が一気に上がります!
「AとBは相関している」と「AがBを引き起こしている」は全く意味が違います。
データを扱う際はこの点を慎重に書き分けることが重要です。
まとめ|大学レポートの書き方はルールを覚えれば怖くない
今回の内容を振り返ります。
大学レポートとは「主張+根拠+論理」で構成された学術的な文章であり、感想文とは根本的に異なるものです。
基本の構成は「序論・本論・結論」の三部構成で、どんなテーマでもこの型を応用できます。
執筆の流れとしては「テーマと問いを決める→アウトラインを作る→情報収集→執筆→引用整理→見直し」の6ステップが基本です。
この流れを守るだけで、レポートのクオリティは格段に安定します。
よくあるNG例として、主張の根拠がない・Wikipediaを使う・文字数の水増し・一文が長すぎる・序論と結論のかみ合いがないといった点を意識するだけで、他の学生との差がつきます。

最初は難しく感じるかもしれないけど、1本書けば絶対コツがつかめます。まず手を動かしてみて!
大学レポートの書き方には、確かな型があります。
その型を例文を見ながら少しずつ自分のものにしていけば、どんな課題にも対応できるようになります。
ぜひこの記事を手元に置きながら、今日から書き始めてみてください。
最初の一文を書き出せれば、あとは意外とすらすら進みますよ。
































